魔道祖師がわからない?「前塵編」をわかりやすく解説!

美しい作画と音楽、そして思わず「豪華すぎないか?」と言いたくなるほど、超人気声優ばかりが出演しているアニメ。その名も「魔道祖師」。

しかし魔道祖師を数話見て、あなたはこう思ったのではないでしょうか?

わからない

それもそのはず。魔道祖師は物語がとても細かく設定されているため、話数が限られたアニメでは話を理解するのが難しくなっているんです・・・

そこで今回は、小説の若干のネタバレも含め、アニメ魔道祖師:前塵編」について詳しく解説していきます!

魔道祖師がわからない?「前塵編」のあらすじ

まずは、公式サイトに記述されているあらすじを見てみましょう。

世は岐山温氏が暴虐の限りを尽くし、人々は苦しみに喘いでいた。
姑蘇藍氏・雲夢江氏・蘭陵金氏・清河聶氏ら仙門の修行者たちは「射日の征戦」を行い、
力を合わせて温氏を討伐することに成功する。
夷陵老祖いりょうろうそである魏無羨ウェイ・ウーシエンは、「射日の征戦」で貢献を果たしたが、
彼の修めた鬼道は強大な力を持つがゆえに、
人々に恐れられ、謗られ、やがてその身の破滅を招いてしまう。

そして十三年後。
死んだはずの魏無羨は呪術によって世に蘇り、かつての友、姑蘇藍氏の藍忘機ラン・ワンジー
義兄弟である雲夢江氏の江澄ジャン・チョンと再会する。
しかし、過去の謎は未だ消えず、世間は再び彼を疑い始めるのだった。

すべての物語の始まりは、彼らの少年時代の出会いに遡る――

引用:TVアニメ「魔道祖師」公式サイト

簡単に説明すると、死んでしまった主人公「魏無羨(ウェイ・ウーシェン)」が現世に甦らされ、「自分の死の謎」を解き明かしていく物語です。

魔道祖師がわからない?「前塵編」と世界観について

魔道祖師を見ていて一番混乱するのが、登場人物の名前と用語だと思います。

ピヨ

出てくる名前多すぎて混乱する・・・

ここでは、魔道祖師の世界観や登場人物、用語について理解を深めていきましょう!

魔道祖師の世界観

まず、魔道祖師の舞台は修士や道士、妖魔などが存在する古代中国です。

修士や道士には妖魔を退治する特別な力があり、修士はそれぞれ「仙門」と呼ばれる道場的なものに属しています。

その仙門のなかでも一際大きな権力を持っているのが「岐山温氏(きざんウェンし)赤色」。

そして以下の4家が「4大世家」と呼ばれています。

  • 雲夢江氏(うんむジャンし)紫色
  • 姑蘇藍氏(こそランし)白色
  • 蘭陵金氏(らんりょうジンし)黄色
  • 清河聶氏(せいがニエし)灰色

カタカナで表記している部分が、これらの世家の「」になっています。

修士たちがどこの世家に属しているかを見分けるときには、漢服の色で判断するとわかりやすいです。

世家にはそれぞれ管轄している地域があり、そこで起こった妖魔関係の事件はその地域の修士が出向いて解決します。

主な登場人物

アニメの1話を見たとき「誰が誰を呼んでるかわからない!」と混乱したと思います。

魔道祖師の世界では名前に、「性・字(あざな)・名・号」という4つの種類があり、その人との関係性によって、呼び方が違ってくるのです。

まず、「性」は日本でいう苗字、「字」は名前にあたります。そして、「名」は親しい人以外が呼ぶことは失礼とされている呼び方。

最後に、「号」は功績や世間からの評判を表す称号で、通り名的なイメージです。

ピヨ

魏無羨と藍忘機はそれぞれ「名」で「魏嬰・藍湛」と呼び合ってるよ!

登場人物の紹介は公式サイトを見たらわかるので、メインキャラクターの「性、名、号」の3つを確認してみましょう!

魏無羨(ウェイ・ウーシェン)

名:魏嬰(ウェイイン)/号:夷陵老祖
その他:魏公子、魏の若様

藍忘機(ラン・ワンジー)

名:藍湛(ランジャン)/号:含光君
その他:藍公子、藍の二の若様

江晩吟(ジャン・ワンイン)

名:江澄(ジャンチョン)/号:三毒聖手
その他:江宗主(現世)、江公子

その他の登場人物は、以下の相関図で確認してみてください!

混乱しやすい用語

次に混乱するのが、なんの説明もなく当たり前のように出てくる「用語」ですよね。

ここでは、ポイントとなる用語の意味をいくつか確認しておきましょう!

献舎(けんしゃ)

願いを叶えるために、自分の命と引き換えに悪霊を召喚する術。1話では、莫玄羽(モーシェンユー)が献舎をして、魏無羨を召喚した。

紫電では魂を引き離すことができない。

ピヨ

だから江澄が紫電で魏無羨を打っても、莫玄羽の体から魏無羨の魂を引き離せなかったんだよ!

奪舎(だっしゃ)

他人の体を奪い、自分の魂を蘇らせる術。自分の命を術者が差し出す献舎とは、逆の術にあたる。

紫電を使えば、魂を体から引き離すことができる。

鬼道(きどう)

魏無羨が使っている屍を自由に操る術で、邪道とされている。

陰虎符(いんこふ)

屍を操る法具で、魏無羨が屠戮玄武を倒したときに見つけた剣から作った。主を限定しないため、陰虎符を持っていれば誰でも屍を使役できる。

紫電(しでん)

江澄の武器で、紫の電気を帯びている鞭。鞭で打てば、奪舎した体から魂を引き離すことができる。

ピヨ

用語を頭に入れておけば、なにを話しているかなんとなく理解できるようになるよ!

魔道祖師の「わからない」ポイント

キャラクターの呼び方や用語はもちろんですが、それ以上に私たちを悩ませるのは以下のポイントではないでしょうか?

  • 現世に蘇ったのが魏無羨だとわからない理由
  • 左手の謎
  • 温氏ってなに?

それぞれ詳しくみていきましょう!

現世に蘇ったのが魏無羨だとわからない理由

見た目は前世の魏無羨のままなのに、「なんでみんな魏無羨だとわからないの?」と疑問に思いますよね。

アニメではキャラデザの関係で、魏無羨の見た目は現世と前世でほぼ同じです。しかし、登場人物たちから見るとまったくの別人、献舎の術を行った「莫玄羽」に見えています

見た目は同じですが、身長は前世よりも少し低くなり、藍忘機と並んだときには身長差ができているんです!

ピヨ

前世での身長差は1cm程度だったけど、現世では5cmほど差ができているよ!

謎の鬼腕

アニメの1話で出てきた謎の鬼腕。「結局なんなの?」と大きな疑問を残したまま、アニメの2期が終了してしまいました。

この鬼腕がなにかを書くと大きなネタバレになってしまうので控えますが、魏無羨の死の謎にも関わっています

鬼腕の謎が明らかになっていく途中で、魏無羨が「なぜ死んだのか」「なぜ追い詰められたのか」などの不可解な点も紐解かれていくのです。

岐山温氏について

アニメを見ているときに「岐山温氏はなんであんな偉そうなのか」と気になったと思います。

過去編、魏無羨が生きている時代では、温氏は仙門百家のなかでも大きな権力を持ち、傘下にいる世家も他とは比べ物にならないほどでした。

一見4大世家との均衡を保っているかのように見えますが、実際はどの世家も温氏に逆らうことはできなかったのです。

実際にアニメのなかでも各世家の公子たちを収集し、温氏の歴史を学ばせたり、仙剣を回収したりとやりたい放題でした。

そんな温氏の独裁政治に我慢ができなくなった4大世家は、協力して温氏を討伐することに。それが、「射日の征戦」です。

現世に温氏が出てこないのは、射日の征戦によって滅ぼされてしまったからなんです。

魔道祖師は用語と時系列を把握すればわかるようになる!

魔道祖師の物語は現世から始まり、過去に戻ったり現世に戻ったりを繰り返すため、初めて見たときには混乱してしまいやすいです。

けれど、用語と時系列を把握すれば、少しずつ物語が掴めるようになってきます。

魔道祖師は、キャラクターの表情や何気ない仕草にも「伏線」が仕込まれている、とてもよくできた物語です。

小説を最後まで読んだ後にアニメを見返すと、伏線まではっきりわかるのでとても楽しめます!

今回解説した内容をもとに、アニメにもう一度チャレンジしてみてくださいね!

ピヨ

アニメは4周したけど、毎回新たな発見があるよ!